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建築家の独り言

ITと分離発注(1)

最近でこそ当たり前になってしまったCADシステム(コンピーターで図面を書くシステム)ですが、実は分離発注を行う上で極めて重要な意味を持っています。そんな設計事務所の裏話などをお話しようと思います。

今では製図版のある設計事務所は少なくなりました。設計業務や付随した事務業務のほとんどがPCを使用しているからです。逆の見方をすれば製図版を使用して設計する方が精度と言う意味では怖いものがありますが。(笑)・・

私共の事務所で書く基本設計の図面ですら、全ては実際の寸法を入れていきます。柱の寸法からサッシの断面までが実際の寸法を使用します。従いまして、一見黒く塗りつぶされたような部分でもそこを拡大していくと実際の断面が出てくると言う事になっているのです。今までは図面に書かれた寸法が絶対的な意味を持っていましたが、今では寸法こそ書かれてはいませんが知りたい部分を計測すれば0.001mm精度で寸法を知る事ができるのです。これは、それまでの設計がデザイン・基本設計・実施設計とステップアップしていく設計手法取っていましたが、根底から覆すこととなりました。同じ部分について何回も図面を書きませんので、ミスも少なくなり、実際の施工をイメージできるようになりました。その分、図面を書く人は簡単なデザイン図面でもそれなりの経験やスキルを要求される事は言うまでもありません。しかし、デザイン図面から実際に製作するものの寸法を割り出す事ができるシステムがあるからこそ私共デザインや設計に携わるものが施工の段取りを取ることができるのです。そして、それはデザインから製作にいたる無駄を無くすることもあり、ローコスト住宅の推進に貢献できるのもこのようなシステムのおかげなのです。

そしてCADの中には簡便に自動的に図面を書いてくれるものもありますが、これでは先ほど言った様な分離発注を合理的に進めることはできません。どんな図面でもいろいろな材料に適用でき、mm精度の寸法確認ができなければならないからです。図面を書くという作業は単に設計図を描くと言う行為から、PC上で建物を作る行為に変ってきていると言う事なのです。確認申請やハウスメーカーの設計なら問題は無いのかもしれませんが、分離発注で設計事務所を選ぶ時にはそんな事を聞いてみるのもいいのかもしれません。

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