[TOP・・・・] [ローコスト住宅・・・・] [Basic1500・・・・] [コラム・・・・] [Q&A・・・・] [SOGLIOLAとは・・・・] 

 

建築家の独り言

外断熱について。

近年、外断熱という言葉をハウスメーカーなどのセールストーキングに見かけるようになりました。一見他の断熱方法に比べて優れて入るように書かれている場合が見かけられますが、外断熱だから優れた断熱方法だと考えるのは大変危険な考え方です。本来、壁の外側で断熱する意味は、一番壁の中でも温度変化の大きな部分で断熱する事ができ、そのために壁その ものを蓄熱体とする事ができるから、室内側は温度変化を受けなくて快適に過ごせるというものなのです。鉄筋コンクリート造の壁では蓄熱容量が大きいので、より効果的に働く事ができますが、木造などのように蓄熱容量が小さい構造ではあまり効果的には働きません。

また、外断熱を取り入れる事で構造上の問題点もある事を忘れてはいけません。断熱材そのものには耐候性のあるものは少くなく断熱材の外側には防水層・防火層を設け 雨・紫外線や太陽熱から断熱層・建物を保護しなければなりません。断熱材に比べてこの防水層・防火層は重い物になってきます。これらの部材を壁に固定する場合はやわらかいポーラス状の断熱材をサンドイッチして壁に固定する事になります。硬いもの同士でしたら釘やビスなどの保持力は十分に満足できても、柔らかい物を固定する事は難しい事は皆さんも感覚的に解ると思います。そして壁が動きやすいということは壁の防水性能を保持する事が難しいという事を意味しています。外断熱では2重防水を施すのは常識的な仕様だとは思いますが、リスクの高い仕様である事を忘れてはいけないのです。雨漏りは無くても水のしみた断熱材はその効果を半減します。皆さんはコーキングなどの防水材のメーカー保証期間は2年である事をご存知ですか?外断熱だから良いと言うのではなく、このような基本的な事柄についてきちんと納得できる外断熱でありたいものです。

Return