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建築家の独り言

屋上の自然が教えてくれるもの。

自分の家の屋上でここ数年ブドウを育てています。毎年春先になると土を入れ替えて木でできた植木鉢を修理するのです。ブドウ棚は約3uで毎年秋になると3kgくらいのブドウが実をつけます。住宅の屋上でどのような事が可能なのかという事を考えるためにはじめました。ここまでの話を聞いて皆さんはとても良いイメージを持たれることでしょう。ですが、このような事でも色々と考えさせられる事があるものです。

屋上と言う環境では、大地に植えるのとは違ってそれなりの配慮をしないと育ちません。毎年その手始めが土の入れ替えと根回しです。市販の鉢で育てられるようなサイズではないので鉢を分解しないと土や根回しをする事ができません。また、鉢を木で作るのも夏の暑さから根を保護するためなのですが、土を入れ替えると中からカナブンの幼虫がたくさんでてきす。畑などではモグラなどが食べてくれるものが、この鉢の中ではほとんど育ってしまい驚くほどの幼虫が出てきたりするのです。この幼虫は根を食べてしまうので放っておくと中に植えた植物が枯れてしまいます。水やりも夏になると毎日しないとだめですし、ブドウが実を付けると新聞紙などでブドウを保護しないとヒヨドリが綺麗に食べて行ってしまいます。全てをきちんと管理しないと育たない環境なのが建物の屋上だという事が身を持って体験する事ができます。最近、屋上の緑化が都市の熱を吸収すると行ったことが話題になっていますが、緑化そのものを楽しむ事が何にもまして大切であると感じるこのごろです。

そして、建物を建てる前に良く行われる地鎮祭ですが、大地に建物を建てる事に対して地の神を鎮めるという神事が妙に的を得た行事に思えるのです。

 

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