[TOP・・・・] [ローコスト住宅・・・・] [Basic1500・・・・] [コラム・・・・] [Q&A・・・・] [SOGLIOLAとは・・・・] 

 

建築家の独り言

工事原価から見た施工金額について。

分離発注は直接、専門工事業者と契約をするので無駄な経費がなく、施工金額が10%〜20%安くなる言われていますが、 実際にはそんなに単純な事ばかりではありません。その内訳を考察してみましょう。

まず、ハウスメーカー・工務店・分離発注を正確に比較する事は難しいことですし、意味のある事かどうかは別として、一般の工務店の工事原価を1000万円とした場合、同じ仕様の工事をハウスメーカーでは850万円、設計事務所では1100万円になると仮定して計算をして見る事にします。

工務店では20%から30%利益と工事総額の5%〜10%の設計料がかかってきますので、

最低工事金額=1000/(1-0.2)*1.05=1312万円

最高工事金額=1000/(1-0.3)*1.1=1571万円

ハウスメーカーでは30%から40%利益を見込むことから、

最低工事金額=850/(1-0.3)=1214万円

最高工事金額=850/(1-0.4)=1416万円

分離発注では設計料と工事監理料が合わせて約20%かかってきますから、

工事金額=1100*1.2=1320万円

となります。この金額を見て皆さんは何を感じますか? たいして変わらないと思う方もいらっしゃることでしょう。ですが、工事を行う職人の立場は全然違うものだという事がお判りでしょう。上記の材料費はどれも同じです。工事の種類によっても異なりますが、工務店原価の30%とした場合、300万円が材料費です。そうなると職人が手にできる工賃は

工務店の場合の工賃=1000-300=700万円

ハウスメーカーの工賃=850−300=550万円

分離発注の工賃=1100-300=800万円

となります。同じ仕事をしてもこれだけの差がついてしまうのです。分離発注は汗水流して実際に物を作っている人たちに優しい家づくりなのです。作る人の気持ちの余裕がいい物作りを支えているのです。

 

Return