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建築家の独り言

玄関・・・? されど玄関

玄関と言うと、家の顔と思う方もいらっしゃることでしょう。確かにデザインする上でも魅力的なアイテムなのですが、ここでは、皆さんが当たり前のように考えている事でも、少し考え方を変えるだけで、より魅力的でローコストなものになる事をお伝えしたいと思います。実はこの考え方がデザインそのものなのですが、当たり前のように作る玄関やそれに続く廊下のような空間が、十分な広さとコストがあるのなら問題はないのですが、意外と普段の生活を圧迫してしまう家にしてしまう事も少なくないからです。

玄関の機能を整理すると下足・靴の収納・埃や砂を家の中に持ちこまない・来客への対応でしょうか。付け加えるとすれば外出時の見送り場所と言ったところです。

■ 下足について

昔は道路事情もあり、玄関に泥を持ち込む事が多いものですから、玄関のたたきを水で洗うと言う習慣がありましたが、最近ではそのように掃除をする人は少なくなったと思います 。もし、水で流す事を考えると、木造では玄関のたたきを土台より少なくても5cm以上は低く設定するか、防水処置をしないと土台を腐らせてしまいます。これにより、下足場と床面に段がつくことになったり、防水と言うコストがかかったりします。下足場に床面との段差がつくという事は、バリアフリーにするためにはスロープなどを必要とし、結果的に広い下足場が必要になります。この泥 の処理に対して、掃き取ったり、雑巾でふき取れるような床材とする事で、水で流す事もなくなりデザインの自由度を高めることができるのです。 また、日本のように室内では下足をする習慣では、玄関で靴を履く時、上がり框のところに腰掛けて靴を履く習慣があると思いますが、これも椅子を置くことで、段差を最小にする事も可能ですし、玄関の外に大きな庇や下屋がある事で、濡れた靴で入る事がなくなれば、クリーニングの楽な磨き石材やタイルの使用も可能になってきます。

■ 収納について

玄関に何を収納するか? ですが、靴だけを収納するのでしたら適当な大きさの下駄箱があればいいのですが、最近ではシュークロセットを玄関に併設して、色々なものを収納する事が多くなりました。このシュークロセットですが、湿度管理と匂い対策には気をつけて、あくまで靴と一緒に収納してもさしさわりの無いものを収納するように考えたいものです。また、些細なことなのですが、下駄箱やシュークロセットの一部に箒や塵取りを置けるように配慮する事で、段差のない玄関を綺麗に保つことができるようになるなど、ちょっとした事でも意外と 便利な事もあったりします。

■ 来客への対応について

玄関と言うと最低でも1坪の面積は必要になります。部屋としての玄関は必要ですか? もしかしたら、玄関を開けた時に家の中が丸見えにならなければいいのでは? 来客の種類や人数はまちまちです。最近の玄関ドアは気密性・断熱性能が高いものが一般的です から、玄関ドア=隙間風と言うのは一昔前の話しです。居間と玄関を一緒に計画する事で、普段の生活空間をより広くする事もできるのです。

ここでは玄関というわかりやすいアイテムで考えてみました。実は、家を考える時、全ての場所でこのように考えてデザインしていくものなのです。デザイナーや建築家が独断で決める事では解決しないのです。何気ない話しを空間に結びつけて、 提案をしながら解決していく事、それが面白い家造りの第一歩だと思いませんか? 

 

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