[TOP・・・・] [ローコスト住宅・・・・] [Basic1500・・・・] [コラム・・・・] [Q&A・・・・] [SOGLIOLAとは・・・・] 

 

建築家の独り言

石膏ボードの落とし穴。

現在建てられる家の壁や天井のほぼ9割以上が使用する石膏ボード。この一番ポピュラーな建材に多くの問題が潜んでいることをご存知でしょうか。

内装下地材で使用する材料で、防火性能を持っており、構造上主要な壁に最大で20%まで負担させることができる一番安価で一般的な建材で、3*6(910mm*1820mm厚さ12.5mm)で1枚400円から500円で販売されているものです。しかし、この内装ボード工事にはいくつもの問題点が内在しています。その一つに、石膏ボードは紙と石膏で出来上がっており、とても脆い材料であることがあげられます。一般的にはビスで柱・間柱や胴縁に取り付けられますが、ボードの端15mm以内にビスをねじ込んでみると、石膏ボードはいとも容易く割れてしまいます。割れてしまってた部分では十分な保持力を得ることができませんから、構造上負担していない部分においても壁の継ぎ目があばれたりする不具合を起こします。一般的に木造の在来工法では間柱の幅が30mmまたは36mm、場合によっては27mmのものもありますし、2*4工法の建物でもその幅は38mmです。この幅に石膏ボードの継ぎ目がきた場合かかりしろは半分の15mm前後になってしまいます。そこに施工誤差を加味した場合、問題が生じるには十分な基本的な問題があることがお判りでしょう。十分に固定されていない間柱などはねじれたり変形を起こしますから継ぎ目に段差が生じたり亀裂が生じたりします。石膏ボードそのものが悪い訳ではなく、石膏ボードの下地が石膏ボードの特質を十分に把握していないことに問題があります。しかし、木造で建てられる家の9割以上はこの問題の下地からできあがっています。内装を壁紙ではなく塗装仕上げなどにしてみるとその性能の差は歴然です。ハウスメーカーや一般在来工法で内装が塗装仕上げの家がほとんどないのは、この問題が内在しているからです。

新築の状態では石膏ボードの下地の良し悪しはでてきませんし、構造的・法的にも問題はありません。しかし、見かけ上の性能はこのボード下地の性能によって随分と変わってきます。当然、この部分に気を使った仕様で家を建てた場合、コストアップになることもあるかもしれません。表面的にはこだわりの漆喰や珪藻土・和紙などを施工することがあっても、ボードの下地が話題になることはほとんどありません。デザインがこういったところにも踏み込んで話題になるようになるといいのですが。

Return